ハイチ最大の病院で、記者会見に武装ギャング 銃撃で少なくとも3人死亡
カリブ海の島国ハイチで最大の国立大学病院で12月24日、再開を発表する政府の記者会見に武装集団が乱入し発砲、少なくとも3人が死亡した。現場にいた記者によると、記者2人と警官1人が犠牲となった。同国ではギャングによる襲撃事件が急増しており、政府に対し力を誇示するため、大半の病院を閉鎖に追い込んでいる。 ハイチの首都にある国立大学病院で、記者会見に武装集団が乱入し発砲。少なくとも3人が死亡した。 事件が起きたのは、病院の再開を発表する記者会見の場所だった。 現場にいた記者によると、記者2人と警官1人が犠牲となった。ここでは、銃撃で負傷した男性を人々が助けている。 報道陣は、ハイチの新保健大臣による記者会見のため、午前8時にこの病院に招かれていた。3時間後、記者が大臣を待っていたところ銃撃が始まった。 動画では、記者らが身を伏せ、何人かは撃たれたようにみえる。壁を越えて病院から逃げる人も。 夫を亡くしたというこの女性は、なぜ神はクリスマスにこのような事件が起きるのを許したのかと嘆いた。 ハイチ大統領移行評議会のボルテール議長は事件後、容疑者を必ず処罰すると宣言。 ハイチでは3月、ギャングによる襲撃事件が急増。首相が権力の座から追われ、国立大学病院は閉鎖されていた。 武装ギャングは現在、首都ポルトープランスをほぼ完全に支配。他の地域にも勢力を拡大中だ。 ギャングは政府に対し力を誇示するため、大半の病院を閉鎖に追い込んでいる。