リメイク版『SILENT HILL 2』に登場する「奇妙な写真」の暗号を解読したユーザーが出現 開発者も祝福
リメイク版『SILENT HILL 2』に登場する「奇妙な写真」の暗号を解読したユーザーが出現 開発者も祝福
リメイク版『SILENT HILL 2』に登場する収集要素「奇妙な写真」の暗号を解読したユーザーが現れた。海外掲示板のRedditにて、とあるユーザーが暗号の解読方法と、それによって導き出されたメッセージについて投稿している。開発元Bloober Teamのクリエイティブディレクターであるマテウシュ・レナートもXにて「おめでとう!」と投稿している。開発側も謎が解けたことを実質的に認めた格好だ。 「SILENT HILL 2(リメイク)」画像・動画ギャラリー この件に関しては海外メディアのGame RantやTheGamerも報道している。以下、暗号の解読方法やメッセージについて取り扱う。ゲームに関する「とある説」など、ネタバレが含まれることになるので注意してほしい。 リメイク版『SILENT HILL 2』では、収集要素として「奇妙な写真」が存在する。奇妙な写真には謎のメッセージが含まれているほか、謎の風景が写真になっている。たとえば、1枚目の奇妙な写真は「ここは本当に人だらけ!」(SO MANY PEOPLE HERE!)というメッセージになっている。写真の内容は建物を写したもので、6つの窓が開いているのが特徴だ。 Redditによると、1枚目の写真の暗号の解読には「6」という数字が重要になる。1枚目の写真の「SO MANY PEOPLE HERE!」というメッセージから6番目のアルファベットを抜き出すと、「Y」になる。残りの25枚の写真でもメッセージがあり、特定の数字が導き出せる格好になっているそうだ。同じ要領でメッセージのN番目のアルファベットを抜き出していけば、暗号が解読できるという。25枚の写真から1文字ずつアルファベットを抜き出していくと、「YOUVE BEEN HERE FOR TWO DECADES」というメッセージが登場する。 このメッセージを日本語にすると、「あなたは20年間ここにいました」となる。ジェイムスがサイレントヒルの街に「20年間もいた」という意味なのだろうか。オリジナル版『SILENT HILL 2』が発売されたのは2001年であり、約20年という年月の重みをプレイヤーである我々に伝えるメタ的なメッセージなのかもしれない。 海外メディアGame Rantによると、ジェイムスが初めてサイレントヒルの街にメアリーと一緒に訪れたのが1981年であり、20年後の2001年にオリジナル版ゲームが発売されたと考えているファンもいるそうだ。一方のTheGamerでは、オリジナル版の時点から「ジェイムスがタイムループしている説」があったことを指摘しているような記事が書かれている。リメイク版ではジェイムスが既視感を覚える場面があり、さらにはゲーム中に登場する死体がジェイムスに似ていたことについても言及している(とあるエンディングに関連するとされている)。 奇妙な写真のメッセージによって、本作のタイムループ説が補強されたかもしれない。リメイク版は20年もタイムループしたジェイムスを描いていて、ストーリー的にはオリジナル版『SILENT HILL 2』の実質的な続編だとも考察できるという。奇妙な写真の謎は解読されたが、ストーリーについてはさらに謎が深まった格好と言えそうだ。
重田雄一
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