中部電力が次期黒字予想、本当にできるの?
効率化「さらに深掘り」、浜岡は「不可欠」
決算会見に臨んだ水野明久社長は「査定(修正)で示された最大限の効率化策を確実に実施し、さらなる深掘りをする。紙1枚を大切に使い、今以上の改善や工夫を徹底する」と述べ、値上げへの理解を求めました。 しかし、「深掘り」の中身については「新しい策が急に出てくるわけではない」と言葉を濁し、黒字の見込みについても「何としても今年度は赤字を避けたいという私どもの意思」と、現段階ではあくまでも努力目標であることを示唆しました。 そして、間もなく停止から丸3年が経つ浜岡原発に関しては「電力の安定性や二酸化炭素排出などの環境を考えると、原発の活用は不可欠だ」と、従来の主張を崩しません。 「原発がなくても黒字でやっていけるということでは」との質問にも、「経営基盤を堅固にするという意味で、浜岡はわれわれにとって不可欠」と繰り返しました。 再稼働に向けての安全審査と、3000億円の津波対策工事が同時並行で進む浜岡の行方とともに、まだまだ予断を許さない状況と見るべきでしょう。 (関口威人/Newzdrive)