新潟水俣病被害者、関係修復目指す環境省タスクフォースと面談 「救済にも前進を」
環境省の前田光哉審議官は21日、新潟市内を訪れ、今月31日に予定されている新潟水俣病の式典と懇談の進め方などについて、新潟水俣病被害者の会(小武節子会長)など被害者団体と面談した。団体側は、タスクフォースは被害者救済と問題解決まで踏み込んだ対応をしてほしいと要望。前田氏は「(伊藤信太郎)環境相に伝える」とした。 環境省は今月13日、熊本市で水俣病被害者の発言を遮断した問題を受けて、省内横断的なタスクフォースを設置。前田氏は、タスクフォースの主査を務める。 面談では、前田氏がタスクフォースの役割について「(発言遮断問題で損なわれた)被害者側との関係修復や懇談の内容の充実」と説明。団体側は「単に関係修復だけでなく、問題解決などで前に進めることが大切」と訴えた。 団体側は、改めて環境相との懇談を要望。前田氏は「今国会終了後の早い時期に設定できるように調整したい」と述べた。新潟水俣病が公式に確認されて59年となる今月31日に開かれる県主催の式典と環境省主催の懇談には、国定勇人環境政務官が出席する。 また、団体側は、水俣病での早期問題解決を求める環境相あての要望書を前田氏に手渡した。