新紙幣発行迫るも店側は「大きい負担」 券売機など対応間に合わず補助もなし 一方でスマホ決済など新サービスの導入も
半年以上前に注文も生産追い付かず?
一方、愛媛県内で25カ所のコインパーキングを運営する「あなぶきハウジングサービス」では、精算機の更新作業はまだ始まっていない。 半年以上前から注文しているものの、なかなかメーカーから機械が入荷しないという。 あなぶきハウジングサービスパーキング事業部の菊池浩志松山エリアマネージャーによると、「本来なら6月には入れ替えて7月3日の発行には間に合わせたかったが、まだ6月の予定は入っていない」ということで、7月から順次、更新を始める予定だ。 菊池さんは「結局生産が追いついていないのかなという。想像ですけどね。コインパーキングだけじゃなくて、自動販売機とか、いろんなキャッシャー全部この(紙幣の)識別が絡んできますからね」「希望としては7月中には終わらせたいんですけど、ひょっとすると8月にずれこむ可能性もあるかもしれません」と話す。 そんな中、この会社では新たなサービスとして、現金要らずで、スマートフォンにアプリをダウンロードして利用できる決済サービス「パーキングペイ」を2024年3月に導入した。 現在使える駐車場は、愛媛県内で運営している25カ所のうち4カ所だが、菊池さんは「これは今後少しずつ主流になって行くんじゃないかと思います。機械の交換も必要なくなりますからね」と、今後広げていきたい考えだ。
新紙幣の誤った情報や詐欺に注意
自動販売機やATMなどの対応について、日本自動販売システム機械工業会によると「金融機関のATMや交通機関の券売機、コンビニやスーパーのレジは新紙幣発行までに概ね(8割~9割)対応が終了する見通し」だという。 しかし、飲料などの自動販売機は台数が多すぎることなどもあり、新紙幣発行までに対応できるのは2~3割で、新紙幣が使えないケースもあるということだ。 また、現在の紙幣は新紙幣が発行された後もこれまでと変わらず使うことができる。紙幣を発行する日本銀行は「従来の紙幣が使えなくなる」といった誤った情報や詐欺に注意するよう呼びかけている。 (テレビ愛媛)
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