「子どもの目線で、育成志向に」 スポーツ界の暴力根絶に向け、県バスケ協会が研修 沖縄
【中城】県バスケットボール協会は17日、スポーツ界に根強く残る暴言暴力を根絶しようと、インティグリティ研修会を中城村の吉の浦会館で開いた。「インテグリティ」は誠実さ、真摯(しんし)さ、高潔さを意味し、研修会はその精神を軸に、人間力・指導力・組織力の向上を目指す。JBAインティグリティ委員会の豊田則成さんを講師に招き、12歳以下の子どもを指導する指導者や保護者、約300人が参加した。豊田さんは、スポーツインテグリティを「指導者や保護者がいかに子どもの目線になれるかだ」と強調した。 【写真】キングスの活躍支える注目のビジネスモデル
12歳以下の子どもたちにとっては「あふれんばかりの愛情を注ぐことが必要」であり、指導は「育成志向であるべきだ」と指摘した。 勝利至上主義ではなく「ベストを尽くすことが大事だ」とし、「できないなら一緒にやろう」と子どもの歩みに同調する重要性を伝えた。体を動かして緊張をほぐすなど、参加者らの実践も交えて講演した。 暴力暴言がなくならない現状に「子どもたちは危機にひんしている。他人ごととして見ていたら、いつまでたってもなくならない」と警鐘を鳴らした。研修会を通して「自身や周りの取り組みを振り返るきっかけにしてほしい」と呼びかけた。 小学校の部活で指導している参加者(39)は「行動や何気なく言っている言葉を振り返って反省した。前向きな声かけなどを実践してみたい」と話した。
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