大阪府四條畷市長選 現職後継の「ネット公募」候補・銭谷氏が初当選
大阪府四條畷市長選は22日、投開票された。無所属新顔同士の一騎打ちは、現職市長による求人サイトでの「市長候補」公募を通じて擁立された後継候補で元市職員の銭谷翔氏(36)が、元市議の渡辺裕氏(50)を破り、初当選した。選挙は電子投票で行われ、当日有権者数は4万4901人、投票率は42・54%(前回44・45%)だった。 【写真】銭谷翔氏(左)と東修平市長=2024年12月15日、大阪府四條畷市 東修平市長(36)が9月、自身は市長選に出ず、候補のネット公募を発表。約200人の応募者の中から、当初は別の候補が選ばれて11月に立候補を表明した。しかし病気で辞退することになり、急きょ銭谷氏が選ばれ、今月3日に立候補を表明したばかりだった。 銭谷氏は、JR忍ケ丘駅周辺などの整備、狭くて危険な生活道路や通学路の安全確保などの政策を掲げた。知名度は低かったが、「東市長の取り組みを継承する。多様な市民の挑戦する心を、未来を担う子どもたちの夢や情熱を支えたい」などと訴え、各地で集会を開くとともに、動画やSNSも使った選挙を展開。支持を広げた。 渡辺氏は市議選初当選のころから18年間、駅頭に立ち続けたことで築いた知名度を生かし、自転車で市内を回った。「現市政の公共施設再編策を変えて、無駄をなくす。私は四條畷の土になる」などと訴えたが、及ばなかった。
朝日新聞社