熱波師に魅せられ活動する16歳 華麗なタオルさばきを披露<岩手・一関市>
岩手めんこいテレビ
岩手県一関市にあるサウナ施設「古戦場」には、利用客に熱い風を送る職人「熱波師」に魅せられ活動をしている16歳の男子学生がいる。 華麗なタオルさばきと熱波師としての活動についての思いを聞いた。 「熱波師」とは、タオルなどを用いてサウナの利用客に熱風を送る人々のこと。 サウナファンたちは熱波と呼ばれるその熱風を求めて、ここ「古戦場」に集う。 「古戦場」では2021年からサウナ事業に力を入れていて、不定期で18人の熱波師が熱いパフォーマンスを提供している。 「古戦場」で最年少の熱波師・千葉博也さんは16歳、一関工業高等専門学校の2年生だ。 2023年10月に熱波師としてデビューし、現在はボランティアとして活動している。 古戦場 最年少熱波師 千葉博也さん 「熱波が楽しく熱いものだと感じながら入ってほしい」 古戦場代表取締役社長の浅野裕美さんは、千葉さんについて「熱波というのは一番熱い場所で、逃げられず、忍耐力の必要なところだが、(千葉さんは)ガッツでやってくれているので、すごいなと思う」と語る。 古戦場では熱波師になると浅野社長から熱波師名が与えられる。 気になる千葉さんの熱波師名は…、「エレガント博也」だ。 古戦場代表取締役社長 浅野裕美さん 「15歳にしては落ち着いたたたずまいが、私にはエレガントに見えたので」 熱波師が熱波師と呼ばれる所以、それは華麗なる技の数々。 1)一番使うベーシックな技「パラシュート」 古戦場 最年少熱波師 千葉博也さん 「上から下に、まんべんなく、優しく気持ちいい風だったり強くしたりする」 2)一番動きが華やかだという片手技「ピザ」 古戦場 最年少熱波師 千葉博也さん 「こっち側のお客さんにも風を届ける」 3)サウナファンに一番人気だという「ストレートフラッシュ」 古戦場 最年少熱波師 千葉博也さん 「これはもの凄く熱い。サウナが好きな人たちは、こういう風を欲している」 「エレガント博也」による熱波を井上アナウンサーがいよいよ体験する。 まずは熱したサウナストーンに水をかけ、水蒸気を発生させるロウリュを体験。 発生した熱い水蒸気は室内上部に、それを「エレガント博也」がまんべんなく広げると体感温度はぐんぐん上昇していく。 井上智晶アナウンサー 「熱波がドンドンきますね。すごく熱い」 サウナ内は約90度、体感温度はそれをさらに上回る熱さだ。 ここで「パラシュート」で、強弱をつけた熱波を送る。 そして「エレガント博也」の得意技、華麗な「ピザ」で客を魅了する。 心も体も盛り上がってきたところで「ストレートフラッシュ」が炸裂し、強烈な熱波でとどめを刺す。 井上智晶アナウンサー 「初めて熱波うけましたけど、すがすがしい気持ちですね」 初の熱波体験をじっくりと堪能した井上アナウンサー。 (Q:どうして熱波師になろうと思ったのですか?) 古戦場 最年少熱波師 千葉博也さん 「中学校の頃に古戦場に親と来た時に、はまって。今度は自分があおぎたいと思いました」 学校の友人たちは、千葉さんの熱波師としての活動に興味を持っているのだという。 (Q:友達に熱波を送ったことは?) 古戦場 最年少熱波師 千葉博也さん 「あります。とても熱そうにしていて面白かったです」 (Q:お客さんの反応は?) 古戦場 最年少熱波師 千葉博也さん 「(熱波した後に)『気持ちが良かった』と言ってくれるお客さんがいて、うれしくて、やりがいを感じます」 常連客 「ただ入っているよりは風が来るので温かみがある。熱さも一気に来るのですがすがしい感じ。サウナから上がった時のさっぱり感もある」 宮城・仙台市から来た客 「(岩手で)有名なサウナなので是非来てみたいなと思っていた。ダイナミックな風で気持ちが良かった」 お客さんも大満足の熱波。 これからの熱波師としての活動について千葉さんは、「今後はさらにお客さんに気持ちよくなってもらえるような工夫をして、お客さんとの関わりを大切にしながらやっていきたいです」と話していた。
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