警視庁が教える両手をふさがずに水を運ぶ裏ワザ 実際に試して運搬できた水の量に驚き
日本各地で地震が多くなっています。そんなときも、生活に欠かせないのが水。断水が起きやすい災害時、水の確保は必要不可欠です。しかし、断水時に大きなポリタンクやバケツを用意して、給水車や配布場所から水を運ぶのはひと苦労。防災情報などを発信している警視庁警備部災害対策課の公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_bousai)では、そうした非常時に役立つ水の運搬方法が紹介されています。そこで、実際にどれほど楽に運べるのか試してみました。 【写真】水の運搬を楽にする方法 準備の仕方がわかりやすい 警視庁による実際の投稿 ◇ ◇ ◇
両手をふさがずに水を運搬できる方法を紹介
今年1月に発生した能登半島地震では、広範囲で断水が発生しました。また、今月17日には豊後水道を震源とする地震が発生。日本各地で地震のほか、さまざまな自然災害の心配をする人は多いでしょう。水は生活に欠かせません。一定の期間、断水が続くことも想定して、なるべく負担がかからない運搬方法を知っておきたいものです。 参考にした投稿は、能登半島地震が起こったあとの今年1月13日に紹介されたもの。リュックサックとゴミ袋2枚を使い、両手をふさがずに水を運ぶことができるテクニックです。
【方法】 1. 空のリュックサックの一番大きな口を広げ、ゴミ袋を1枚入れて袋の口を大きく広げた状態にする
2. 2枚目のゴミ袋を1枚目の中に入れ、こちらも袋の口を大きく広げる
3. 最も内側の2枚目のゴミ袋の中に、水を入れる
4. 水が入ったら、内側にある2枚目のゴミ袋の口をしっかり縛る
5. 外側にある1枚目のゴミ袋の口もしっかり縛り、さらにリュックサックのファスナーを閉じる 水を入れ始めた段階では、リュックサックが自立せず不安定になるため、しっかり支えておくこと。リュックサックは水がある程度入ると自立しますが、水の勢いなどで動いたり、倒れたりする可能性があるので注意しましょう。
両手がふさがることなく12リットルの水を運搬可能に
実際に、水が入ったリュックサックを背負ってみました。かなりずっしりして、これを手だけで運ぶのは難しいと感じる重さです。量ってみると、水は12.6キログラム入っていました。10リットル入りのポリタンクを使用するよりも、多くの水を運べることになります。給水所から往復する回数を減らせるかもしれません。 また、両手が空くのでほかの荷物を持つことも可能です。災害時に救援物資を受け取っても、手が水でふさがっていては持ち運べません。この方法であれば、ひとりでより多くの物を持つことができそうです。