タイガー・ウッズの最新セッティング。ドライバーはQi10 LS × ツアーAD VF、球を操る組み合わせ
2月中旬に開催されたジェネシス招待。ホスト大会であり、今年のPGAツアー初出場のタイガーだったが、周知のとおり体調不良(インフルエンザ)で棄権してしまった。その週の練習日に撮影した、タイガーのクラブセッティングとボール。 タイガー・ウッズの最新セッティングはこちら
ドライバーはテーラーメイドのQi10 LSとツアーAD VFの組み合わせ。この時は、ロフト10.5度を9.75度に調整、フレックスと重さは6Xを挿していた。ラウンド数は少ないが平均飛距離304ヤード(ツアー平均294.2ヤード)を記録した。
どんな振り心地&性能なのか、ギアに詳しい癸生川(けぶかわ)喜弘プロに、ずばりのスペックを用意して試打してもらった。 「Qi10 LSはロースピンモデルですが、タイガーがこの前に使っていたステルスプラスよりスピンが入ります。スピンが入るのはマイナス要素と捉えがちですが、スピンコントールが得意な選手はスピンが入ったほうが、弾道が安定しスコアメイクしやすいもの。さらにタイガーの技術ならば、スピンを増やすことよりも減らすほうが簡単なはず。ツアーAD VFはドローとフェードを打ち分けやすく、弾道を操りたいタイガー好み。イメージしたスピンが入るドライバーと、飛距離系のツアーB Xボールで組み立てようとしていたのではないでしょうか」
癸生川プロが言うように、この週、タイガーがバッグに入れたボールはツアーB X(2024年モデル)。2016年からブリヂストンのボールを使用し、ツアーB XSが長い間エースだったが、昨年から飛距離性能に長けたツアーB Xと使い分けるようになっていた。会場のリビエラCCはアップダウンがある7322ヤードのパー71。超長い距離設定ではないが、自分のコンディションなども考慮したのかもしれない。
3Wは、使い慣れたSIMとQi10 TOURを試していたが、試合はQi10 TOURを使い、ドライバーと同じツアーAD VFを挿していた。 アイアンはパーソナルモデルのP7 TWで、4IからPWまで。3Iは中空ヘッドのP770。そして、ウェッジは2本のみ。ウェッジ本数を増やすセッティングが目立つなか、タイガーは一貫してSWとLWの2本態勢。2本ともタイガーグラインドのテーラーメイドMG4 TW。シャフトはアイアンよりも軟らかめのフレックスS400。これも長年変わらないスペックだ。