小売店なのになぜ「東京靴流通センター」なの? チヨダに聞いた【会社のギモン】
【会社のギモン】チヨダ ロードサイドでよく見かける「東京靴流通センター」の看板。小売店なのになぜ、物流施設みたいな名前の流通センターなの? 【写真】店舗名「AUTOBACS」には1文字ずつ意味があった! オートバックスセブンに聞いた 「最初は『東京靴卸売センター』という名前でした。当時は百貨店でしか靴が買えなかったところ、もっとお求めやすく、みなさまに履いていただきたいという思いで駅の近くに出店したのが始まりでした。ただ、この名称だとバイヤーなど業者さんしか買えないのかと思ってしまわれていたので『東京靴流通センター』に変更(1979年)したのです」(担当者) さて、30代以上の人には懐かしいが、その「東京靴流通センター」の一部店舗はかつておもちゃ屋だった。85年からチヨダが展開していたおもちゃのまち「ハローマック」がそれ。ハローマックは最盛期には472店舗を営業。看板にあった「マックライオン」のキャラクターに見覚えのある方も多いのでは。西洋のお城のギザギザ屋根が特徴の店舗は、今も居抜きで「東京靴流通センター」として活躍中だ。 ハローマックは2008年7月に全店が閉店となるが、マックライオンの人気は今も根強く、ノベルティー制作を期待する声も多数。そこでトイズキャビンからマックライオンと店舗のカプセルトイが出たり、TOMIXからはロードサイドショップ(おもちゃのハローマック・縮尺150分の1)が鉄道模型となって発売されたりしている。 「最近は靴の販売だけでなくオリジナルシューズもリリースしています。手を使わずに立ったままスパッと履ける『スパットシューズ』は仕事で脱ぎ履きが多い人や妊娠している女性、子育て中の親などに人気です」(前出の担当者) 靴の小売りのほか、自社ブランドの展開、そして靴の卸売業にも進出。東京・高円寺の「チヨダ靴店」から始まり、今や流通センターの名が示す通りの活躍だ。