一度は絶滅したと思われた「オニバス」 工事によって目覚め復活 埼玉唯一の自生地・加須 赤紫色の花を咲かせる 24日には自生地でフェスタ開催も
埼玉県加須市飯積の県内唯一のオニバス自生地で、オニバスが赤紫色の花を咲かせている。オニバスはスイレン科の一年草。同市指定天然記念物になっている。24日には自生地で午前7時から同11時半までオニバスフェスタが開かれる。 暑いほど甘くなる 埼玉有数のイチジクの産地・加須で出荷始まる 「出来は上々」例年より1週間ほど生育も早い
オニバスは、県のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠA類に分類されている。全体にトゲがあることから「オニ」の名が付いたとされる。自生地は同市北川辺総合支所から東に900メートルほど。のぼりが目印になっている。見学は早朝からがお薦め。午後には花が閉じ気味になる。 同市北川辺総合支所地域振興課によると、自生地の場所には1957年までオニバスが自生する越中沼があった。水田開発で埋め立てられ、オニバスは絶滅したと思われたが、82年の水路改修工事や2019年のパイプライン工事によって目覚め、復活した。 オニバスの保護は、14年に発足したオニバスの会を中心に行っている。同会は8月中の土・日曜日とお盆の13日から15日、午前8時から同11時まで、現地でガイドを行っている。 問い合わせは、北川辺総合支所地域振興課(電話0280・61・1205)へ。