深澤辰哉「わたしの宝物」冬月役に「激むずです(笑)」 出演依頼を受けて「1日だけ考えました」
■少しでも食らいついて ただ、そのときはまだ主演の若菜さんしか決まっていなくて、やらせてくださいと答えてから、まわりのキャストが決まっていったんですけど、それがまあ、えげつない方ばっかりで(笑)。旦那さん役は田中圭さんで、ああ、すごい人が来てしまったなと思いましたね。自分は圭さんのお芝居を映像でも見たことあるし、舞台でも目の前で見たことあるんですけど、もう、表現力がすごすぎて。僕もまだ台本をがっつりもらってるわけじゃないですけど[取材時]、いずれどこかで、たぶん2人でのお芝居もあるのかな、とは思うんですよ。この人と本当に対等に……いや対等かはともかく、食らいついていけるだろうか、って不安なぐらいすごい方なんですが、そのお芝居を間近に見て、いろいろと吸収させてもらいながら、少しでも食らいついていけたらいいなと思います」 出演にあたっては、役作りはしなくていい、そのままでいてくれたら、と言われたそうだが、「それがいちばん難しい」と笑う。以前も、自分と違う役のほうが演じやすいと語っていた。 「やっぱりナチュラルなお芝居って難しいなって、『春になったら』でもめちゃくちゃ感じて。でも、自分がこれから演じていくうえで、難しいけど、こういう作品がきっとやりがいになるというか、やってみたいなっていう気持ちは強いから。自然な、ナチュラルなお芝居っていうのをより追求したいなと思います」 (構成/編集部・伏見美雪) ※AERA 2024年10月28日号より抜粋
伏見美雪