AMEFURASSHI結成6周年。変幻自在に磨きがかかり飛躍の時を迎える!【ライブレポ】
◇LINE CUBE SHIBUYAで圧巻のパフォーマンス! 2020年2月から2年間にわたって、ぼくはNewsCrunchにて『毎週アメフラっシ!』という連載を担当してきた。連載スタート直後にコロナ禍、というウソみたいなタイミングだったが、連載がスタートしてしまった以上、なにがあっても毎週、記事を更新しなくてはいけない。 2年間、全100回、ぼくはひたすら4人を取材しまくった。ときには自腹で名古屋や大阪でのライブに足を運んだ。それはもう仕事というよりも、日々、成長していく4人の軌跡を一瞬たりとも見逃したくない、という想いからの行動だった。 そうやって密着取材というか、ほぼ帯同するような形で追ってきたぼくの目には、立ち止まって、停滞しているような姿は見えなかった。ほんの1ミリのときもあれば、階段のひとつ上の段に片足だけ乗っかるぐらいの進捗しかなかった日もあったけれど、それでも着実に前進はしている。立ち止まってなんかいなかった。 諦めなかった。 立ち止まらなかった。 辞めなかった。 だから、AMEFURASSHIは5年以上の月日がかかったものの、LINE CUBE SHIBUYAのステージに立ち、万雷の拍手で迎えられたのだ。 本当だったら、ものすごい達成感、到達感を味わえたのかもしれない。 ところが愛来が足を負傷してしまったことで、状況は一変する。大阪と名古屋で予定されていたツアーはトークイベントに変更され、この日もギリギリまで『どうなるんだ?』とやきもきした。 そこに愛来の姿はあった。 もちろん、ベストなコンディションではないから、4人でステージを広く使って、というパフォーマンスは難しい。愛来だけ椅子に座り、3人を操るようかの動きで上手に見せてみたり、ビジョンを使っての演出で華やかに魅せる楽曲もあった。愛来がケガをしていることを知らない人が見たら、まったく違和感のないショーだったと思う。 そんな姿に結成当時、盛んにアピールしてきた言葉を思い出した。 変幻自在。 まさに、この日のステージにぴったりな言葉ではないか。あのころに積んできた経験が、こうやって活きているのだ。 今回のライブでは、9月に配信されたばかりのアルバム『Flora』の収録曲をすべて披露することが告知されていたので、ズラッと新曲が並ぶのかと思いきや、随所にここ数年のライブを盛り上げてきた楽曲が挿入される構成。これでかなりメリハリがついた。どれもこれも、彼女たちが立ち止まっていたと思っていた時期にリリースされた楽曲ばかり……ほら、やっぱり、立ち止まってなんていなかったんだよ! アンコールでは、メンバーが客席を練り歩いての撮影OKタイム。だいたいは誰かひとりが近くまで来てくれてラッキー、となる演出なのだが、この日はまるまる2曲を使って、すべてのメンバーがすぐそばまで来てくれる、といううれしい心遣い。 昔から彼女たちを見てきた人たちであれば、いかにもあの子たちらしい感謝の表現方法だな、と納得できたと思うし、新規のファンにとっては最高のサービスになった。 ステージ上ではとことんカッコよくて、クールで、バッキバキに踊ってくれる4人が、客席に降りて、アイドル度満点の笑顔で練り歩く。これが変幻自在の正体であり、彼女たちの真の魅力なのだと思う。 愛来が負傷してしまったことで、LINE CUBE SHIBUYAでのライブから到達感は消え、大いなる通過点に変わった。そう、ベストコンディションでのAMEFURASSHIのパフォーマンスは、まだまだこんなものではないのだ。 それを証明できる機会が早く来ればいいな、と思っていたら、2025年2月11日にTOKYO DOME CITY HALLでのワンマンライブ開催がサプライズ発表された。キャパはLINE CUBE SHIBUYAよりもひとまわり大きく、非常に演出映えする会場だ。 6周年を迎えたAMEFURASSHIが、さらなる飛躍をとげるためのステージが、このワンマンライブになることは必至。愛来の傷が癒え、完全体となったAMEFURASSHIの超絶パフォーマンスが目撃できる日は、すぐそこまで来ている。
NewsCrunch広報班