ブラックストーン、シンガポールと韓国の英名門分校取得で交渉-関係者
(ブルームバーグ): 米投資会社ブラックストーンはダリッジ・カレッジ・インターナショナル(DCI)の一部アジア資産を約6億ドル(約940億円)で取得することで合意に近づいている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ダリッジ・カレッジはロンドンの名門私立校。教育セクターで投資会社が引き続き強い買収意欲を示していることが浮き彫りになった。
部外秘情報だとして、これら関係者が匿名で語ったところでは、この取引にはDCIを所有する教育プロバイダー、エデュケーション・イン・モーションからのシンガポールと韓国の分校の取得が含まれる。中国の分校は取得対象に含まれないという。
条件と最終的な評価額はまだ協議中であり、交渉は進んだ段階にあるものの、なお変更される可能性があると関係者らは語った。買収が成立してもエデュケーション・イン・モーションの創業者や経営陣はは引き続き積極的に関与する予定だという。
ブラックストーンはコメントを控えた。シンガポールに拠点を構えるエデュケーション・イン・モーションの広報担当者は社としてのコメントはないと話した。
英国の名門校は通常、エデュケーション・イン・モーションのような海外の教育プロバイダーとフランチャイズ契約を結び、ブランドと多くの場合、専門知識を提供している。
関係者らによると、ブラックストーンはこの取引がまとまれば、中東にDCIの分校を開校させる計画。また関係者の1人によれば、インドやタイなど東南アジアでの開校も検討する可能性がある。
原題:Blackstone in Talks to Buy Dulwich Schools in Singapore, Seoul(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Preeti Singh, Anto Antony