緑色がお内裏様、ラベンダー色がおひな様 ヒスイ用いた見立て雛、糸魚川市で展示会
昔ながらのひな人形や工夫を凝らした「見立て雛(びな)」を飾る催しが、新潟県糸魚川市一ノ宮のフォッサマグナミュージアムなどで開かれている。ヒスイ原石を使ったユニークな作品などが並ぶ。市内商店街など計29の店舗や施設で3月3日まで開催している。 「石のまち糸魚川~雁木通りのひな遊び」と題した催しは「町屋文化を守り伝える会」(町屋会)が主催し、今年で5回目となった。 ミュージアムの展示コーナーでは、緑色、ラベンダー色のヒスイを男雛、女雛に見立てた作品が楽しめる。浜で拾った石にアクリル絵の具でおひなさまを描いた作品も置かれている。 また、糸魚川市の収集家が姫川などで集めた石を展示する「水石&美石展」も同時開催している。 町屋会の代表、小川英子さん(74)は「春を待つ気持ちを表現している。今年は能登半島地震で糸魚川も被害を受けたので、特に穏やかな春を待ち望んでいる」と話している。 見学無料。相馬御風宅(大町2)は入場料100円。