南城市長によるセクハラ疑惑「事実無根で虚偽申告罪にあたる」市長家族が元運転手を告発
沖縄テレビ
南城市の古謝市長によるセクハラを受けたと訴えた女性に対し、市長の家族が虚偽申告罪にあたるとして警察に告発しました。 被害者の代理人は「被害をさらに拡大させるもので容認できない」と抗議し、告発の取り下げを求めています。 南城市の古謝市長から複数回に渡ってセクハラを受けたと被害を訴えた元運転手の女性は、2024年2月には市長と市を相手に損害賠償を求める裁判を起こしました。 こうした中、2日、古謝市長の家族が会見を開き、セクハラは事実無根であり虚偽申告罪にあたるとして警察に告発状を提出したことを明らかにしました。 家族の代理人は虚偽である根拠として、「古謝市長が完全否認していること」「見通しの良い自宅前で身体を触ったという状況が不自然」「被害申告が一年以上経過したあとだったこと」「政治的背景に対する疑念があること」などを挙げています。 家族は「父はこのようなことをする人ではない」「状況を変えたいと思った」と告発に至る経緯を説明しました。 告発状が提出されたことについて被害者の代理人弁護士は、セクハラに対する深刻なトラウマを抱える中でさらに被害を拡大させるもので容認できないと抗議しました。 また、虚偽である根拠も憶測に基づくもので、事実に反するものが多く含まれているほか、セクハラ被害の実態に理解がないとして、告発を取り下げるよう求めています。 今回、家族が告発したことについて、古謝市長は沖縄テレビの取材に対し「これまで相手方の家族等のことを考えてしていなかったが、家族がこの状況を許せないということでやむなくそれを受け入れた」と市役所を通じてコメントしています。
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