新紙幣、長野県内金融機関にも 300億円分受け渡し 日銀松本支店
日銀松本支店は3日から、発行が始まった新紙幣の長野県内金融機関への払い出しを同支店で開始した。3日は午前8時から払い出しをスタートし、合わせて約300億円分を受け渡した。各金融機関は準備が整い次第、各店舗で新紙幣を取り扱う。 払い出しは各金融機関が日銀に設けている当座預金からの引き出しで、金融機関ごとの希望に応じた金額。八十二銀行への払い出しでは、同銀行の担当者が新紙幣の束に異常がないかや金額が予定通りかどうかを確認し、「間違いありません」と伝えて受け取った。 払い出し開始に伴って同支店発券課の早川朋宏課長が記者会見し、「(新紙幣が)円滑に流通していくように今後も万全を期していくとともに、需要がある限り責任を持って現金の供給を続けていく」と強調。採用した新たな偽造防止技術や誰でも分かりやすいユニバーサルデザインを紹介した。 新紙幣について「国民生活や経済活動に大きな役割を果たしていくことを期待している」と話した。「従来のお札も引き続き利用できる」とし、「使えなくなる」といった誤った情報や詐欺への注意を呼び掛けた。