【日本ハム】細野晴希5回3失点粘投もプロ1勝お預け「風は気にならなかった」初エスコン登板
<日本ハム6-9ロッテ>◇3日◇エスコンフィールド 最速158キロ左腕の好投は、報われなかった。初めてのエスコンフィールド登板は、今季初のナイタールーフオープン。夕空の下、5回6安打されながらも失点は2回に佐藤に浴びた3ランでの3点のみ。北海道の涼風を浴びながら制限の90球を超える93球投げ「(屋根開放も)風は気にならなかった。鎌ケ谷が暑すぎたので涼しくて丁度いいぐらいでした」と振り返った。 初回先頭の岡を148キロのストレートで中飛に打ち取ると、続く藤岡を二飛、荻野を中飛と、幸先よく3者凡退でスタートを切った。新庄監督は「ブルペンではまったくストライク入ってなかったんですけど。いざ試合になると本番に強いなって」。3回1死一、三塁のピンチでは、角中を二塁併殺打に打ち取り無失点で切り抜けた。「あのピンチで0点に抑えられたのは大きかった」。その裏、レイエスの満塁弾などで一時5点援護を受け、2点リードの状況で降板も、白星はお預けとなった。 6月18日、甲子園での阪神戦でプロデビュー。4回2死まで完全投球で、4万人を超える敵地の大観衆を驚かせた。その後も2軍調整で学び、自身を磨いた。6月25日のイースタン・リーグ巨人戦に先発し、5回4安打無失点。ベテラン伏見と初めてコンビを組み「狙われていると思った真っすぐを要求されて。厳しく構えられたんですけど投げきったらファウルを取れた。狙われている球でもコースによってファウルを取れたり空振りを取れたりする」。経験豊富な捕手に刺激され、新たな可能性を見いだしてきた。 2試合いずれも勝ち負けつかず。「打たれても打たれなくてもストライクをポンポン投げてリズムよくいけるように。クイックも自信持ってできるように」。課題と向き合い三度目の正直を目指す。【永野高輔】