CATV運営アルティスUSA、債権者争い防ぐ協定署名近い-関係者
(ブルームバーグ): ケーブルテレビ(CATV)運営会社アルティスUSAの債権団は、債権者の争いを防ぐための協力協定に署名する準備を進めていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。苦境にある同社が債権者の手の届かないところへ資産を移しかねないとの懸念が背景にある。
関係者が匿名を条件に語ったところによると、協定は当初は1年半で、複数回延長する選択肢がある。協定は今週中にも発効する可能性がある。条件や時期はなお変更の可能性があり、最終的に合意に至らないことも考えられるという。
ブルームバーグ・ニュースの先の報道によると、アルティスUSAが債務再編を模索するとの懸念が強まる中、一部の債権者は米投資銀行PJTパートナーズと法律事務所アキン・ガンプ・ストラウス・ハウアー・アンド・フェルドに助言を求めた。
関係者の1人によると、協定署名を検討している貸し手にはアポロ・グローバル・マネジメントやアレス・マネジメント、ブラックロック、オークツリー・キャピタル・マネジメントが含まれるという。
アルティスUSAとアキン、アポロ、オークツリーの担当者にコメントを求めたが、回答はなかった。PJT、アレス、ブラックロックの担当者はコメントを控えた。
既存の債権者は、連結ベースで約250億ドル(約3兆9400億円)の債務を抱えるアルティスUSAが、資産を移動させて債務の担保価値を下げる恐れを懸念している。同社は資産家パトリック・ドライ氏率いる通信メディア事業を構成する3部門の一つ。
原題:Altice USA Creditors Close to Signing 18-Month Pact on Debt (1)(抜粋)
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Gillian Tan, Reshmi Basu