【興収20億突破記念】「ルックバック」押山清高&井上俊之のコメンタリー副音声上映、本日から実施
劇場アニメ「ルックバック」の国内興行収入が20億円を突破したことを記念して、スタッフによるコメンタリー副音声上映が10月11日から実施されている。 原作は「チェンソーマン」で知られる藤本タツキ氏が、2021年に手がけた読み切り青春漫画(集英社刊)。小学4年生の藤野(CV:河合優実)と不登校の同級生・京本(吉田美月喜)がタッグを組んでひたむきに漫画家を目指す姿と、やがて訪れる悲劇的なできごとを描く。 コメンタリー副音声は、スマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」を使用することで、全国の上映館、全上映回で楽しめる。押山清高監督と原動画を担当したアニメーターの井上俊之が制作の舞台裏を解説する内容となっており、本編冒頭の上空から藤野の家に映像が寄っていくシーンについて押山監督が「これだけアナログで描いているのに、カメラがなめらかに降りていくようにすることは技術的にも大変だったと思う」と言うと、井上は「デジタルの技術を使えば、ある程度ベースは作れるんだけど、なんせ手描きなもんですから(笑)」と苦労を語る。井上は「作画的にはカロリー低そうに見えても、地味にボディブローのように大変なカットがある」「『今作では映り込みを大事にしたい』という押山監督の意向でキャラクターの目や机面に映りこむ紙や、部屋の本棚に反射する蛍光灯の光など、作画的には手間なため、普段は絶対にやらないようなことをやっている」などと、本作ならではのこだわりも明かしている。 同作の興行収入は公開15週目の10月7日時点で20億円を突破し、総動員数は117万人を超えている。さらに、7月31日から上映中の世界20以上の国と地域では、10月8日現在で累計興行収入500万ドル(約7.4億円)、累計動員数70万人以上を記録。10月6日からスタートした北米530館以上での上映は、初日に興行収入68万3003ドル(約9358万円、Box Office Mojo調べ)を叩き出し、全米興行収入デイリーランキング第6位をマークした。アメリカの映画評論サイト「Rotten Tomatoes」でも、批評家スコア100%の好スタートを切っている。