【RIZIN】アーチュレッタ「クレベル相手に寝技にビビってないことを見せる」「ラドウィックがセコンド」「今なら鈴木千裕に100%勝てる」
◆鈴木千裕と今やったら100%勝てる自信がある。いろいろ“混ぜて”常に考えさせて戦う
──4月の「RIZIN.46」で、フェザー級王者・鈴木千裕が金原正徳をTKOに下し、初防衛に成功した試合をどう見ましたか。 「事前の予想ではもっと膠着した、実力伯仲の試合になるかと思ったけど、(鈴木)千裕が金原のテイクダウンを防いで、うまく距離を取ってパンチを当てた。金原にレスリング力を使わせなかった部分で素晴らしい対応をしたと思う。そんな中、フェザー級が非常に面白い階級になってきているし、RIZINはフェザー級を盛り上げるために、たくさんの仕掛けをしていると思っているので、これからフェザー級で戦うのが楽しみだ。特にタイトル戦、その辺の試合は全部楽しみなんじゃないかと思う」 ──クレベル選手に勝てば、王座挑戦も見えてくると思います。鈴木選手の印象は? 「千裕は本当にいい選手。すごく波に乗っている。評価すべきKOをたくさん生み出している。彼のファイトスタイルは戦闘好き。ハートで戦う。そういう選手と試合をするのは私は大好きさ。波に乗り勢いに乗っている選手に勝つことが自分の価値の向上に繋がると思うので、ぜひやってみたい。どういうふうに戦うかと言えば、やはり自分はMMAのすべての技術を使って戦う。空振りをさせて、千裕を後手に回す。常に考えさせていろいろなことを混ぜて、千裕を考えさせるような技術を駆使したい。自分のレスリングや柔術やボクシングを使って、とにかく相手よりも早く動くのがキー。今やったら100%自分が勝てる自信がある」 ──「今やったら」の意味は? 「今だったら100%勝てる自信はある。数年経ったら100%ではないかもしれない。私も歳を取るし、能力としては右肩下がりになる。千裕はこれから伸びてくるので、数年後にやったら、当然勝率は下がるんじゃないかと思う。でも今ここでRIZINが私のフェザー級復帰戦1発目でタイトル戦をやらせてくれていたら、100%勝つ自信はある」 ──鈴木選手が王座を保持し続けていた場合、あと何戦くらいで戦いたい? 「完璧な世界観で言うと、自分が思うような展開でクレベルを圧倒して発言権を得たら、何ならすぐ。『超RIZIN』(7月28日)で鈴木選手と戦いたいという気持ちはある。RIZINが声をかけてくれたらいつでも試合ができるように準備はしている。そういう意味でもRIZINと独占的な契約を結びたかったというところもある。自分がRIZINのフェザー級でどのように戦っていくのかに対し、非常にモチベーションも上がっているし、楽しみなので、いつでもどこでも戦うという気持ちでいる」 ──あなたが対戦した朝倉海選手の兄である、フェザー級の朝倉未来についての興味は? 「その機会があれば100%受けたい。最終的にはお客さんが見たい、需要のある試合をするのが我々の仕事だと思っている。お客さんが盛り上がるなら受けたい。その試合を受けることでタイトル戦が遠のくことになったとしても、お客さんに求められるような試合を優先してやっていきたい。最終的に我々はエンターテイナー。お金を払ったお客さんが欲しがるものを提供する義務があると思う。タイトル戦が遠回りになっても、朝倉選手が望んでそこに需要があると思うなら、間違いなく優先してやりたい」 ──フェザー級王座を獲得後、将来的なプランは? 「100%、ほかの階級にも挑戦したいと思っている。現実的にはKOTCの時のようにライト級までいけるのかなと。特に年齢が上がれば、体重を落とさなくても済むので、71kgのライト級は現実的なのかなと思う。現王者のサトシとも自分と相性の合う相手だと思う。過去にライト級でも戦っているので非現実的なことではないと思っているし、ライト級もワンチャンあるのではないかと思っているけど、まずは足元をすくわれないようにフェザー級を制してから、RIZINと自分をライト級でプロモートしてくれる意思があるか話したいと思う」 ──コンキスタドール(征服者)のあなたにとって、この複数階級挑戦の意味は? 「自分の血の中にそういう挑戦心があるのかもしれない。とにかく自分のMMAキャリアは、複数階級にチャレンジしてやってきたので、同じようなチャレンジで自分のキャリアを終えるのも自分らしくていいと思っている。この素晴らしい大きな団体で、複数階級を制覇して、そのまま夕日に向かって歩いて去る──これは素晴らしい。自分のキャリアとしては本当に最高の終わり方なんじゃないかなと思うし、そういう機会をもらえていることに感謝したい」 ──ところで『RIZIN.47』では現RIZINフライ級王者の堀口恭司vs.元Bellatorバンタム級王者のセルジオ・ペティスの2年半ぶりの再戦も行われます。ペティスとも対戦したあなたの予想は? 「非常にいいマッチアップだと思う。堀口は自分と同じで負けた相手にリマッチの機会がなかなか与えられなかったと思う。恭司は絶対に雪辱を晴らすだろう。セルジオとは私も戦ったけど、すごく策略家でディフェンシブなファイター。恭司はディフェンシブでもありオフェンシブでもあるので、ホームでもあるし、恭司が雪辱を晴らすんじゃないかと思う」 ◆今はもうRIZIN独占の契約選手。世界進出に貢献したい ──現在の契約状況は? 「今はもうRIZIN独占の契約選手なので、もし対抗戦があれば100%誇りを持って、RIZIN代表として戦いたいと思っている」 ──今回の試合からRIZINを主戦場に戦うとのことですが、日本で戦う意義について教えてください。 「日本で戦うことは自分にとって非常に光栄なこと。日本の方はあまり気づいてないかもしれないけど、世界中のファイターにとって、格闘技の文化において、日本は素晴らしく大きなインパクトを持っている。そのことに日本人の多くの人は気付いてない。世界中のファイターは日本で戦うことを夢見ているし、オファーが来ることを首を長くして待っている。日本には歴史があって、過去最高のファイターたちが戦った土地でもあり、そういう最高の戦いが行われた舞台で戦える。そしてその中で一度、王者になり、また王者を目指せる機会を与えられたことは、自分にとって光栄以外の何物でもない」 ──RIZINの世界戦略については? 「RIZINの次のステップはインターナショナル化することだと思う。去年、アゼルバイジャンで第1回目の国際大会をやって、お客さんもたくさん入りすごく成功したように見えた。千裕が相手の国のチャンピオン(トフィック・ムサエフ)をKOしてすごく話題となった。そういうことをどんどん続けていくことが一つだと思う。自分もRIZINの国際化の手助けをしたいと思っている。とにかく自分はアメリカでRIZINをもっと広めたい。もしアメリカで大会をやるなら、自分はその大使になりたい。タイトルチャレンジなのか、自分の防衛戦なのかは分からないけど、自分がタイトルに絡んでRIZINというものをアメリカに広めたいという気持ちは大きい。 特に自分がRIZINの大使をやりたいという理由としては、やはりRIZINで戦うという意味の大きさは自分が一番よく知っていると思うから。というのも、UFC以外でこれだけ大きな大会をやり、これだけやりがいのある試合を組んでくれるところはほかにないと思う。なので、自分はUFCかRIZINか選ばなければいけなかった時に、RIZINを選びたいと思ったし、実際にRIZINを選んだ。やはりUFCの世界観や競技だったり、プロモーションのみという部分よりかは、しっかりと歴史があり、格闘技、MMAに対しての戦う意味とか、そういう部分をしっかり理解してくれているRIZINを自分は選んだし、世界中のファイターでもそういった部分を選ぶ選手は他にもたくさんいると思う。真のマーシャルアーティストはみんな日本で戦いたい、RIZINを選びたいという気持ちは絶対あると思うので、そういった意味で世界に行くチャンスは全然あると思うし、そこを手伝いたい」 ──今回もご家族が帯同する? 「娘はバレーボールキャンプ、上の息子はレスリングキャンプで来れないけど、一番下の息子が来るよ」
【関連記事】
- 【RIZIN】朝倉未来が平本蓮戦での出血ストップを「万が一、切れちゃっても絶対に止めないでほしい」と榊原CEOにリクエスト。「しっかり白黒つけたいんで」
- 『THE MATCH 2022』“もうひとつの世紀の決戦”を争った海人と野杁正明が2年ぶり再会「次にリング上で会う時は“世界一”を決める戦いで」
- 【BreakingDown】朝倉未来の直談判に、榊原CEO「どうぞ喧嘩させてください」──「安保瑠輝也vs.スダリオ剛」が決定=6月2日(日)
- 闘病支援のクラファン、すぐに目標達成、鬼木貴典氏「命を改めて大切にしようと。必ず治します」
- 【RWS】吉成名高とクンスックレックの“世紀の激突”実現をRWSが公式で煽る