立憲・大築氏初勝利 自民党道連会長の中村氏退ける 北海道4区
前回の一騎打ちから一転、候補者4人の乱戦となったが、立憲の大築紅葉氏が自民の中村裕之氏を振り切り、小選挙区での初勝利を果たした。 【写真】比例復活し、花束を受け取る自民・中村裕之氏=小樽市 28日、大築氏の当選確実が報じられると、小樽市内の事務所に詰めかけた支持者から拍手がわき起こった。大築氏は、2児の子育ての体験談を交えながら、教育費の支援増を政策の軸に据えたミニ集会を重ね、札幌市や石狩市といった都市部の無党派層や女性票の取り込みに注力。「この3年間、現場の声を聞いて国会へ届けることをやってきた。ここが新たなスタートラインだ」と涙ながらに話した。党の重鎮が相次いで応援に入ったことも後押しになった。 5選をめざした党道連会長の中村氏は選挙戦で、「私自身は裏金問題の当事者ではないが、これまでにない逆風の選挙だ」と強調。インフラ整備や教育環境の整備などに取り組んだ実績をアピールし、道議時代から培った地盤や組織の引き締めを図ったが、党全体への批判の波にのみ込まれた。共産の佐々木明美氏や無所属の斎藤佳代氏は及ばなかった。(上地兼太郎、角野貴之)
朝日新聞社