中国CATL会長、事業拡大進めると表明-世界的なEV販売鈍化でも
(ブルームバーグ): 世界最大の電池メーカー、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)の創業者、曽毓群会長は世界的に電気自動車(EV)販売の伸びが鈍化する中で事業拡大にまい進している。
2020年以降で初めて海外ニュースメディアのインタビューに応じた曽会長は、過剰生産能力を同社は憂慮しておらず、実際、先端技術製品の生産を増やす方針だと発言。バッテリー充電時間を10分に短縮するソリューションを発見し、さらに短縮する方向で取り組んでいることも明らかにした。
中国EV産業で起きているダイナミクスについては「必要なプロセスだ」と語った。「普及率がなお低い政策主導の海外市場と異なり、中国EV市場は今や市場が主導している」との見方を示した。
市場原理が中国に定着しつつあるという曽会長の見解は、2022年末の政府補助金廃止で裏付けられる。その頃、米テスラは価格競争の口火を切った。多くのメーカーで利益率が圧迫され、赤字に追い込まれる企業もあった。
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「一部の企業は出遅れるかもしれず、自然に統廃合が進むだろう」と曽会長は語った。
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原題:CATL Chairman Vows Further Expansion in the Face of EV Slowdown(抜粋)
--取材協力:Sabrina Mao.
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