【福岡ボート(サマータイム)西スポ杯】占部一真 新たな領域に足を踏み入れる
<7日・福岡ボート・4日目> ファイトあふれるレースを見せた。予選ラストを2走10点のノルマで迎えた占部一真(32)=福岡=は、前半3Rで逃げて早々とノルマをクリアすると後半7Rも果敢にまくって攻めて2着。好内容のレースを連発して、大幅に得点率を引き上げて準優に乗り込んだ。 機力も上昇ムード。ペラの大幅なシフトチェンジで序盤の伸びはなくなったとはいえ、「回ってからのスムーズさが出てきた」と実戦足には手応え。「二重丸が付くとまでは言えない」とまだ満足できる状態には届いていないが、難水面を攻略する手はずは日増しに整いつつある。 前期(昨年4~10月)は4期通算勝率での規定に抵触して引退勧告寸前までに陥っていたが、ジワジワと勝率を上げて引退勧告を回避。重圧から解放された今は、見違えるようなレースを見せるようになっている。「あの頃を思い出すと本当に苦しかった。よくここまで来られた?そんな言葉を掛けられたら本当に泣いてしまいます(笑)」 引退勧告を回避できる最大の要因となったのが、予選首位通過を果たした昨年9月の当地での活躍。ただ、準優では敗れてデビュー初優出は持ち越しとなっただけに、今回は期するものがある。「どこでも優出したことはないので、優出はしてみたい。でも、やっぱり地元の福岡で優出したいです」。昨年に残された主題をこなし、新たな領域に足を踏み入れる。(森 大輔)