台湾・双十節 都内で祝賀式典 李駐日代表「台湾海峡の平和、世界経済に直結」と訴え
台湾の台北駐日経済文化代表処が主催する「双十節」の祝賀式典が8日、都内のホテルで開かれた。9月に着任した李逸洋駐日代表があいさつし、「台湾は今後も日本、米国などと協力し、頼清徳総統が掲げる『民主主義の保護の傘』を広げ、台湾海峡と地域の平和を守る」と述べた。 李氏は台湾周辺に中国軍機や軍艦が現れない日はないとし、「隣人の深刻な脅威」があると強調。台湾海峡が封鎖され、半導体供給が中断すれば、世界の経済損失は5兆ドル（約740兆円）に上るとし、「台湾海峡の平和は世界経済の繁栄に直結する」と語った。 双十節（10月10日）は1911年の辛亥革命に由来する台湾の記念日。式典は毎年開かれており、日本からも与野党の国会議員や経済界の関係者が出席。自民党の麻生太郎最高顧問や、超党派議員連盟「日華議員懇談会」の古屋圭司会長（自民党）らが祝辞を述べた。（桑村朋）
