【1歳を迎えたゴマフアザラシの「福音」＝伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで（同館提供）】

　【伊勢】三重県伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」は16日、1歳を迎えた雌のゴマフアザラシ「福音」の誕生日イベントを開いた。 　福音は昨年4月16日、母親「ルー」と父親「大福」の間に生まれた。出生時は約9キロだった体重は42・5キロに成長。好奇心旺盛で、食事の時間には他のゴマフアザラシと一緒に飼育舎から海獣広場に出て、自由に動き回っているという。 　イベントは同館のインスタグラムで生配信され、飼育員が生い立ちなどを紹介。主役の福音が飼育舎から出てこないハプニングもあったが、一緒に暮らす雌のゴマフアザラシ「息吹」が代役を務め、来館者らが元気に成長した福音の誕生日を祝った。今後はふれあいイベントのデビューに向けての練習を行う予定。 　館内には、福音のアクリルキーホルダーのカプセルトイを設置した。デザインは飼育員が撮影した写真を使った4種類で、誕生日にちなみ、計416個を限定販売する。1回500円でなくなり次第、終了。 　愛知県から訪れた花井優美さん（33）は「福音が出てこなくて残念だったが、それもいい思い出になった。また見に来たい」とにっこり。飼育員の久保田拓実さん（24）は「元気に1年を迎えられてうれしい。毛が生え替わり、きれいになった姿を見てもらいたい」と話した。