やるぜ…16年ぶり流山児★事務所「ハイ・ライフ」、流山児祥と西沢栄治のWバージョンで
流山児★事務所創立40周年記念公演 第2弾「ハイ・ライフ」が、2月7日から18日まで、東京のザ・スズナリで上演される。 【画像】流山児★事務所創立40周年記念公演 第2弾「ハイ・ライフ」チラシ 流山児★事務所で2001年の初演以降、たびたび上演を重ねている「ハイ・ライフ」は、リー・マクドゥーガルの戯曲を吉原豊司が翻訳、流山児祥が台本・演出を手がけたもの。流山児★事務所で16年ぶりの上演となる今回は、“愛すべき4人のジャンキーたち”の物語を、流山児と西沢栄治のWバージョンで交互上演する。 劇中では、策士のディック、刑務所から出所したばかりのバグ、コソ泥のドニー、したたかでモテる男のビリーが、ディックの発案で銀行強盗を企て、“豊かな老後”や移植手術を夢見て完全犯罪を遂行しようとする姿が描かれる。流山児演出バージョンには千葉哲也、塩野谷正幸、若杉宏二、小川輝晃、西沢演出バージョンにはゴツプロ!の塚原大助と44北川、山下直哉、五島三四郎がそれぞれ出演。チラシには「生きてるだけで丸もうけ」というキャッチコピーが記された。 流山児は「スリリングな創造現場でおとこたちの《関係性のエロス》をきっちり創り上げます。舞台でなければ伝えられないモノ、やるからにはとことんやる! こんな熱い舞台ザラにない! それが『ハイ・ライフ』です。乞う、ご期待!」とコメントし、西沢は「きわめてお行儀の悪い芝居をやるのだ。好き勝手にハメをはずしてつくってみたいと思う。それこそが、この作品と流山児★事務所へのマナーというものだろう。ベストキャスティングと言えるイカした(イカれた)役者も揃った。皆様もリミッターを解除して存分にお楽しみいただきたい。やるぜ」と意気込みを語った。 チケットの一般販売は12月7日10:00にスタート。なお、本公演は「第35回下北沢演劇祭」参加作品となる。流山児、西沢のコメント全文は以下の通り。 ■ 流山児祥 コメント 「ハイ・ライフ」は1996年、カナダのリー・マクドゥーガルの処女作。翻訳者の吉原豊司さんから「流山児さんに合う面白い脚本がある」とペーパーブックと粗訳を渡され一読して、カナダ現代演劇祭2001での「日本初演」を決めた。 その後9年間にわたって、国内のみならず、北京、カナダ、マカオ、台北と世界を旅し、大ヒット上演を続けた。 大都市の片隅に生きる四人のジャンキー。彼らの生き方はならず者だが、自由で、かつエネルギッシュ。規制を感じつつ「順応主義」として現代社会を生きる人間にとっては、彼らの生き方は実に「痛快」である。身体性を喪失し雁字搦めのIT資本主義、フェイクとSNSファシズムへと傾斜する現在、底抜けの明るさと「血のドクドク」を感じさせる「ハイ・ライフ」こそ、剥き出しのニンゲンの真実がある。 そんな四人が16年ぶりに還ってくる。 還暦を超えた(あるいは近い)役者と、喜寿を迎えてもアングラ=かくめいという見果てぬ夢を追う演劇ジャンキー・流山児祥演出版。「ハイ・ライフ」の破壊的継承のために西沢栄治演出版を同時上演します。 スリリングな創造現場でおとこたちの《関係性のエロス》をきっちり創り上げます。 舞台でなければ伝えられないモノ、やるからにはとことんやる! こんな熱い舞台ザラにない! それが「ハイ・ライフ」です。乞う、ご期待! ■ 西沢栄治コメント なんてったって流山児★事務所のヒット作である。ましてや劇団40周年記念となればなおさら。しかもセンパイたちとのWバージョン! 喧嘩だ。祭りだ。気合いが入らないわけがない。ぐおお。 演劇は常識やルールを逸脱してこそ面白いわけで。劇場もまた非日常のキケンで刺激的な場所だ。本来そういうものだし、そうあるべきだし、近頃あらためてそのように求められている気がする。 そんな世間のご期待に応えるかどうかはともかく、きわめてお行儀の悪い芝居をやるのだ。好き勝手にハメをはずしてつくってみたいと思う。それこそが、この作品と流山児★事務所へのマナーというものだろう。 ベストキャスティングと言えるイカした(イカれた)役者も揃った。皆様もリミッターを解除して存分にお楽しみいただきたい。やるぜ。 ■ 流山児★事務所創立40周年記念公演 第2弾「ハイ・ライフ」 2025年2月7日(金)~2025年2月18日(火) 東京都 ザ・スズナリ □ スタッフ 作:リー・マクドゥーガル テーマ曲:トムソン・ハイウェイ 翻訳:吉原豊司 台本・演出:流山児祥 演出:西沢栄治 □ 出演 流山児祥演出バージョン 千葉哲也 / 塩野谷正幸 / 若杉宏二 / 小川輝晃 西沢栄治演出バージョン 塚原大助 / 44北川 / 山下直哉 / 五島三四郎 ※U-25・学生・養成所生・高校生以下料金あり。