衆院東京15区に出馬し街頭で支持を訴える自民党の大空幸星氏（2024年10月20日撮影）

　衆院選が27日投開票され、フジテレビ系「めざまし8」などにNPO法人理事として出演してきたことでも知られる自民党新人の大空幸星（こうき）氏（25）は、東京15区で、立憲民主党の前職酒井菜摘氏（38）や、無所属の元格闘家、須藤元気氏（46）らとデッドヒートを繰り広げた。 　江東区の大空氏事務所には赤いパーカーを着用した支援者が十数人集まり、支援者らが固唾（かたず）をのんで当落の行方を見守った。 　午後8時40分ごろ、やや劣勢との速報が流れると、支援者から「ああ…」と落胆の声が漏れた。テレビ各社の出口調査の結果は割れており、重苦しい雰囲気が漂う中、複数の端末で速報を追った。 　午後11時ごろには江東区の選挙管理委員会から開票速報が発表され、開票率87％で大空氏、酒井氏、須藤氏が5万8000票で横一線となった。大空氏の事務所は、依然として緊張感のある状況が続いている。 　大空氏は街頭演説では、「700人近い国会議員の中で20代は1人もいないんです。同じ年代の政治家がいないのに、若い世代が政治に関心が持てるはずがない」と、25歳という若さの人材を国会に送り出す意義を強く訴えてきた。 　さらに、自民党の裏金問題などのイメージを刷新する「象徴」「希望」になることを掲げ、選挙戦に臨んでいた。 　東京15区（江東区）は、柿沢未途・元自民党衆院議員が今年3月、公選法違反事件で有罪判決が確定し辞職したことを受けて同4月に行われた衆院補選から、わずか半年で再び選挙が行われた。同区では、メディア露出も多い候補など個性的な5人が立候補。最年少の大空氏を筆頭に、全員20代から40代、平均年齢35・6歳という全国でも例がない若さでも話題となった。