英語圏でチップ不要 フィジー政観、癒やしのリゾートPR
フィジー政府観光局と国営のフィジー・エアウェイズ(FJI/FJ)は、都内で旅行会社などに向けた説明会を開いた。ダイビングなど自然を満喫できるアクティビティーが豊富なことや、英語圏でチップ不要、日本との時差が3時間と、日本人が旅行しやすいリゾート地であることをアピールした。 【写真】フィジーのリゾート地 オセアニアに位置するフィジーは、成田空港から直行便で約8時間30分。コロナ前の2018年7月に、ナンディ-成田線が2009年3月以来9年4カ月ぶりに再開された。現在はエアバスA330-200型機(2クラス273席:ビジネス24席、エコノミー249席)で週2往復運航している。燃油サーチャージがないため、渡航費用を抑えられる点も訴求している。 フィジー政観の宮本紗絵PRマネージャーによると、2023年にフィジーを訪れた外国人は92万9740人で、前年比46.1%増、コロナ前2019年比では4%増だった。このうち日本人は7748人で2022年比では約9.1倍となるも、1万4868人が訪れた2019年比では47.9%減とおよそ半数だという。 「豪州やニュージーランドからの観光客が多く、欧州からも増えています」(宮本氏)と話し、自然の豊かさだけではなく、日本人では苦手な人も多いチップ文化がないなど、過ごしやすいリゾート地であることを日本で訴求していきたいという。 フィジー・エアウェイズの岸本洋一日本地区代表は「英語留学にもいいですよ」と、海や山のアクティビティに加えて留学先としてもフィジーを推す。「治安が良く、物価が安くて、車も右ハンドルです。スパイシーな料理が多いので、こってりした料理よりも長期滞在向きだと思います」と、日本人が長く滞在しやすい環境をアピールする。 7月30日までの運航日は火曜と金曜。運航スケジュールは、成田行きFJ351便がナンディを午後1時15分に出発し、午後7時30分に着く。ナンディ行きFJ350便は午後9時25分に出発して、翌日午前9時30分に到着する。 8月から運航日を見直し、ナンディ発は火曜と金曜のまま、成田発を水曜と土曜に変更。ナンディ発は2日から、成田発は翌3日から新しい運航スケジュールになる。成田行きFJ351便はナンディを午後11時55分に出発して、翌日午前6時10分に到着する。ナンディ行きFJ350便は午後4時30分に成田を出発し、翌日午前4時35分に着く。 いずれも日本航空(JAL/JL、9201)とコードシェアを実施しており、成田行きFJ351便がJL5360便、ナンディ行きFJ350便はJL5361便となる。 また、コロナ後の観光需要喚起と同時に、フィジー政観は旅行業界やNPO(特定非営利活動)などと連携し、観光が自然環境に与える影響を最小限にする取り組みも推進。サンゴ礁の遺伝子バンクの立ち上げや、ウミガメの保護、マンタを養子にするプログラムなどを進めている。 岸本氏によると、ミネラルウォーターの「フィジーウォーター」のイメージなどから、フィジーは海よりも山を思い起こす人が多いという。宮本氏は「透明度の高い海でサメとマンタと泳げるダイビング天国です」と、フィジーの海の魅力を語った。「日本人は短期で旅行する方が多いですが、4日間でも楽しめます」と、まずはフィジーを訪れて良さを体感して欲しいという。
Tadayuki YOSHIKAWA