県立陶芸の森 躍動するアジアの陶磁
びわ湖放送
アジアの陶磁器など時代を超え技法や色彩などの視点から紹介する作品展が今、甲賀市で開かれています。 甲賀市信楽町の県立陶芸の森で開かれている特別展「躍動するアジアの陶磁」は中国や東南アジアの国々で作られた紀元前2世紀ころから17世紀ころまでの陶磁器などを紹介するもので会場には、150点の作品が展示されています。 これは、中国・漢の時代に作られた食器などの日用品とみられ、ところどころに見られる赤い顔料が長い歴史を今に伝えています。 またこれは、今のカンボジアを中心に栄えた12世頃のクメール王朝時代のもので手を合わせる姿が宗教的な意味合いを表しています。 この他、白・黒・青など多彩な色の競演や装飾を施したものなど、中国の影響を受けながらも時代を越えて育まれてきた独自の陶磁器文化を垣間見ることができます。 特別展「躍動するアジアの陶磁」は12月8日まで開かれていますが来月9日には、展示している陶磁器を所蔵している東京の町田市立博物館の学芸員による記念講演会も予定されています。
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