真打登場 笑いの渦 たかおか落語祭り始まる
たかおか落語祭り2024(たかおか落語ふぁんくらぶ主催、富山新聞社共催)は21日始まった。初日は高岡市金屋町の高陵金寿堂で、3月に真打に昇進した林家つる子さんが滑稽な話や人情話を巧みな話芸で披露し、会場を笑いで包んだ。 つる子さんは「やかん」の演目で、知ったかぶりのご隠居と若者のユーモラスなやりとりを披露した。皿屋敷を題材にした「お菊の皿」では、お菊さんの幽霊をおどろおどろしくも美しく、茶目っ気も交えて表現した。「しじみ売り」では、しじみ売りの少年と商家の親分の心温まる交流が描かれ、大きな拍手が起こった。 つる子さんは2019年のたかおか落語祭りに初出演し、翌20年に高陵金寿堂の公演に出演予定だったが、コロナ禍で中止となった。4年越しの出演が実現したとして「ようやく来ることができました」と笑顔を見せた。たかおか落語ふぁんくらぶから鯛かまぼこが贈られた。 たかおか落語まつりは22日、伏木東一宮の伏木神社でつる子さんの真打昇進メモリアル公演が開かれ、つる子さんと林家正蔵さん、林家はな平さん、林家あんこさんが出演する。定塚町の大仏茶屋ではつる子さんの独演会が開かれる。最終日の23日は太田の龍頭山江雲庵、駅南の「沖縄元気料理ゆいまーる」であんこさん、仲八郎さんが出演する。