ジェネリック医薬品を取り巻く新制度がスタート、患者の負担どうなるの?
具体的にはどうなる?
新制度では、院外処方の処方箋に「患者希望」という欄ができる。「ジェネリック医薬品」ではなく、もともとの「先発医薬品」を希望する場合は、医薬品ごとに患者がチェックを入れて、その負担額を加えた薬代を院外薬局で支払うことになる。ただし例外もある。入院している患者、医師や薬剤師が「先発医薬品を使う必要があると判断した」患者、そして、まだ「ジェネリック医薬品」の入手が困難、こうした場合は負担が免除される。
品不足は大丈夫か?
「ジェネリック医薬品」の使用を促進する反面で、新型コロナ禍からの医薬品不足は続いている。さらに、2020年(令和2年)に、製品に睡眠導入剤の成分が入っていたことから、大手メーカーの操業停止などがあり「ジェネリック医薬品」自体も品薄になる事態もあった。今や、国内で処方される医薬品の8割を占める「ジェネリック医薬品」もこうした品不足という現状を抱えている。促進しながらも応えられないという場面が来ることも想定されるため、新制度が順調にスタートできるか、心配する声も出ているそうだ。 医薬品は自らの健康に直結するだけに、信頼感を持って使用したい。もし疑問に思うことがあったら、医師や看護師に問いかけて、説明を求めて、納得して使用することも必要であろう。 【東西南北論説風(525) by CBCマガジン専属ライター・北辻利寿】
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