パナ撤退、県都に衝撃 福島工場 従業員450人影響大 突然の発表、広がる不安
閉鎖後の従業員の雇用については現時点では不透明だ。パーソル社の担当者は「個別面談を通じて他の働き口を紹介したい」、新家執行役員は「パナソニックHDのグループ内で紹介できる仕事先があれば案内したい」と語った。 ■市長「非常に残念」 雇用や生産活動を通じて地域に長年、貢献してきた工場の閉鎖発表を受け、市や商工関係者は今後の対応を迫られることとなる。 木幡浩市長は「福島市のものづくりをけん引してきた企業だけに大変驚いている。非常に残念」と閉鎖方針への落胆を隠さない。約450人の従業員と家族の生活をはじめ、工場が姿を消すことによる地域への影響は非常に大きいとの認識を示した上で、「会社として責任のある対応をお願いするとともに、市としても雇用の場の確保に向けて関係機関と連携して対応する」とコメントした。跡地の今後についても会社側と協議し、地域経済に有効な活用が早期に決まるよう努める構えだ。
福島商工会議所の渡辺博美会頭は「老舗企業の閉鎖は非常に残念。雇用や閉鎖後の活用などの動きを注視し、市と連携してできる限りの対応をしたい」とのコメントを発表した。