名古屋ウィメンズマラソンを制した安藤友香選手(写真：松尾/アフロスポーツ)

◇名古屋ウィメンズマラソン(10日　バンテリンドーム発着=42.195キロ) パリ五輪マラソン日本代表の選考を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが10日行われ、安藤友香選手が2時間21分18秒のタイムで大会制覇。7年ぶりの自己ベスト更新となりましたが、パリ五輪代表には届きませんでした。 女子マラソン代表は、すでに昨秋のMGCにより鈴木優花選手と一山麻緒選手が内定。今大会で、1月の大阪国際女子マラソンで前田穂南選手がマークした日本記録の2時間18分59秒以内で、かつ日本人最上位になることが必要でした。 安藤選手は26キロ過ぎに先頭から離れますが、粘りの走り。一時は30秒ほど先頭と離されましたが、「諦めず前だけ見ていたら追いつけた」とトップを走るユニスチェビチー・チュンバ選手(バーレーン)を猛追。残り3キロ付近で追いつくと、ラスト700ｍを切ったところで安藤選手がスパートし、チュンバ選手を振り切りました。 安藤選手は前田選手の日本記録には届かずパリ五輪代表はつかめませんでしたが、7年ぶりの自己ベスト更新。「感謝の気持ちでいっぱい。パリはいけませんが優勝することができてよかった。お世話になった方の一人一人の顔が浮かんだ。今日をスタートに頑張りたい」と涙をこぼしながら話しました。