広島は盛り返す兆しあり。ヤクルトは補強がしっかりと身になってるよ【岡田彰布のそらそうよ】
たった1勝、されど1勝。1勝で流れは変わる
ヤクルトの強さは、強力打線だけでなく補強により先発が整備され、勝ちパターンの中継ぎ・抑え[写真右は抑えの石山泰稚]もしっかりと出来上がり、総合力がついたことにあるよな/写真=BBM
このコラムを皆さんに読んでいただくころ、まさに「新時代」の直前。「令和」へのカウントダウン……といったところだろう。平成が終わり、令和に変わる、感慨深いものがある。 令和のセ・リーグ戦線は異常あり!! よ。これはなかなか予想できなかった。そう王者・広島の出遅れ。完全にスタートで出遅れた。V3の王者よ。今シーズンも安定した戦いを見せてくれると思っていたら、これがとんでもないことになった。バランス感覚が抜群のチームがチグハグな戦いを強いられる。エラーあり、ミスあり、そこには王者の姿はない。 広島の強さの源は、どんな展開、どんな状況になっても、対応できるバランス力よ。それがV3につながった。V1の直前からチームに自信がつき始めた。Bクラスの常連がクライマックスシリーズに進出したことで“やれる”という自信が、チーム全体に漂っていた。これを結果として表現する。戦力の厚みと、精神面の充実。V3は当然の帰結。オレはこう分析していた。 今季、カープのV4確率は過去3シーズンよりも低いと判断していた。これは他球団比較によるものだが、それでもV確率はリーグで1、2の評価。ファンの皆さんも、そんな予想ではなかったか。それがよもやのスタートダッシュの失敗。チームとしても、まさかの連続やろうね。地力はトップクラス。オレはこのまま低空飛行を続けるとは思っていない。しかし・・・
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週刊ベースボール