ホテルで初対面の女性を刺し殺した殺人等の罪 検察側が55歳男に有期の懲役刑で最も重い“30年”を求刑
去年9月白山市内のホテルで初対面の女性を刃物で刺して殺害したとされる男の裁判員裁判。検察側は有期の懲役刑で最も重い懲役30年を求刑しました。 この裁判は去年9月白山市の無職中村信之(なかむらのぶゆき)被告(55)が白山市内のホテルで初対面の女性を刃物で刺して殺害したとして殺人などの罪に問われているものです。 検察側は11日の裁判で今回の事件は理不尽な動機による無差別殺人であり、極めて執拗かつ残虐な犯行だと主張しました。さらに中村被告には多数の前科があり裁判の中でも「また人を殺してしまう可能性は高い」といった旨の話をしていることから今後も安易に再犯に及ぶ恐れがあると指摘し有期の懲役刑で最も重い懲役30年を求刑しました。 一方の弁護側は遺族に謝罪し、中村被告なりに反省を深めつつあるなどと主張、殺人への衝動性を克服して飲酒も絶つと言っていることから懲役20年の判決を求めました。 最後に裁判長から何か言いたいことはあるか問われた中村被告は「遺族が被害者が生まれたときに嬉しかったと述べられていて本当にかわいそうだなと思いました」などと話しました。 判決は今月20日に言い渡されます。
石川テレビ