全国の水道水から“化学物質”「PFAS」検出 鹿児島県内10市町村で水質検査が行われず
鹿児島読売テレビ
全国で水道水から人体への影響が指摘されている化学物質「PFAS」が検出されている問題です。国のまとめで県内では長島町と東串良町で検出されましたが、県内10の市町村では水質検査が行われていないことが9日の県議会で明らかになりました。 全国で水道水から検出されている有機フッ素化合物PFASのうち、PFOSとPFOAは有害性が指摘されています。人体へ与える影響について9日の県議会の一般質問で小川議員から問われた県は。 (保健福祉部房村正博部長) 「PFOS及びPFOAの人体への影響については国によるとコレステロール値の上昇、発がん等との関連が報告されている」 環境省と国土交通省は全国の水道事業者に対し、水質検査の実施の有無やその結果などを調査し、11月、公表しました。県内では2024年9月末時点で27の市町村、38の事業者で検査が行われ、長島町と東串良町の事業者でPFOSとPFOAが検出されたということです。長島町では1リットルあたり11ナノグラム、東串良町では10ナノグラムで、いずれも国が「悪影響が生じない」と定める50ナノグラムを大きく下回っています。 一方、9日の県議会では県内10の市町村では水質検査が行われていないことが明らかになりました。 (保健福祉部房村正博部長) 「検査や結果の公表は義務付けておらず水道事業者である市町村において判断することになる」 PFOSとPFOAは現在、水質基準の項目でないことから国は追加することを検討しているということです。