新NISAで夢の配当生活は実現できるのか?狙いたい高配当銘柄選び3つのポイント
新NISAがスタート。 「成長投資枠」が「つみたて投資枠」と併用できるようになり年間投資枠は最大で360万円になりました。 そこで、「成長投資枠」を活用し、株取引に挑戦してみたいと思っている方は多いのではないでしょうか。あわよくば配当生活を夢見ている方もいるかもしれません。 本稿では、新NISAで配当生活は実現できるのか?高配当銘柄に投資するときのポイントや、新NISAで配当を受け取る際の注意点を解説します。
新NISAで注目の「高配当株」ってなに?
高配当株とは、配当利回りが高い株式を指します。配当利回りは、株を買った時の値段に対して、年間でいくらの配当を受け取ることができるかの割合です。 そもそも配当金とは、株主に分配される現金配当のこと。株投資をすれば必ずもらえるわけではなく、企業ごとに配当金や支払い回数が異なります。
新NISAで夢の配当生活は実現できるか?
まず、高配当株に投資したいと思った場合、気にすべきは平均配当利回り(予想)。現在、日経平均が1.84%、プライム全銘柄で2.16%(2024年1月時点)なので、配当利回りが3%以上であれば平均を上回るため、高配当と言えるでしょう。 そこで、「成長投資枠」の非課税保有限度額である1,200万円を全額、配当利回りが3%の株式に投資した場合どうなるか?年間の配当金は36万円となります。 もし、生活費として年間300万円の配当収入を得ようとするなら、配当利回り3%の株式に投資する場合は、1億円の資金が必要になります。 新NISAで配当生活の実現は難しく、投資初心者であればこの有利なNISA制度を利用してコツコツ利益を積み上げることを目指すのが賢明です。
高配当を狙う、銘柄選びのポイントは?
1. 高配当と成長性はセットで考える 高い配当金がずっと続くとは限りません。配当金は会社の業績に応じて支払われるため、配当利回りだけでなく、業績の安定性や財務の健全性などもチェックした上で投資しましょう。 また高配当株の中には、株価の値上益も合わせて考えると、必ずしもお得とは言えない銘柄があります。 配当金を受け取れたとしても、株価が大きく下落すれば損失が出てしまいます。企業の成長投資に資金を使うため、GoogleやAmazonなどは無配当の方針を取っています。必ず企業の成長性とセットで検討しましょう。 2. 高配当の落とし穴に注意 配当利回りは、株価に対する配当金の割合です。 そのため、経営や業績が低迷し、株価が低くなった結果、高配当に見えてしまう銘柄があるため注意しましょう。投資初心者の場合は、衰退産業に属する企業ではなく、成長産業に属する企業の中から高配当株を探してみましょう。 3. 投資信託の活用もひとつの手 高配当株に投資したいけれど、銘柄を吟味する時間がない方は、投資信託の活用を検討しましょう。 投資信託であれば、投資のプロが複数の銘柄を選定してくれる上に、証券会社によっては100円から少額投資ができます。投資のプロは、数学的モデルの活用や企業へ取材など、投資初心者には難しい分析もしてくれます。