【リニア新幹線工事】「2037年までに」との知事発言に対し「行政の責任者としてはありえない」静岡市 難波市長
12日市長会見
一方、12日の定例会見で静岡市の難波市長は…。 静岡市 難波喬司 市長: 「3つのルート。悪沢岳に登るのは生態系の問題。田代ダムには水資源の問題。燕沢・藤島は発生土の問題とこの3つのところに到達しないといけないということになる。進捗の程度としては。大体9合目まで行ったかなと思っている。」 難波市長は、リニア問題の進捗状況について、静岡市が関係する課題を登山に例えながら、南アルプスの生態系については8合目。水資源と発生土置き場については9合目まで、解決に向けて進んでいるとしました。 静岡市 難波喬司 市長: 「最後の詰めにあるなと。ただし、最後の詰め環境保全についての適切な配慮というのをきっちりやらないといけないということなので、これについて道を誤らないようにしないといけないと思っている/これがリニアの問題についての静岡市としての念頭と言いますか、現在の基本認識と思っている。」 静岡市の認識としては、詰めの段階に入っていると説明した難波市長。 川勝知事の「一度下山した」という評価とは正反対ですが─ 静岡市 難波喬司 市長 「それはご本人の考えなので、私が申し上げることではないと思う。私たち(静岡市)は8合目まで行っていると思っているわけで、いろんな考えの方がいるので。川勝知事に限らず、全然違う評価をしている方がいるので、それがどっちが正しいとか正しくないとかではないと思うので。あまり議論してもほとんど生産性はないと思うので、そこについては立ち入らないということにしたい。」 あくまでも、進捗については、それぞれの考え方だと説明しました。
知事発言について
その上で、“あの発言”については・・・ Q川勝知事は新春会見で「南アルプスの問題も2037年までに解決すればいい」というスタンスを示したが、県のトップがこのスケジュール感を示したことについてどう考える? 静岡市 難波喬司 市長 「全く理解できない。結果的に10年延びるならいいが、初めから行政手続きに対する判断を下すのに10年先でもいいなんてことは行政の責任ある者としてはあり得ない。10年経ってもいいと言うのならどこの議論をしないといけないから10年なのかということをちゃんと説明しないといけない。行政は開業時期の問題と自分の手続きの問題を一緒にするのではなくて、手続きは手続きで速やかに実施をしていく。これが責任だと思う。」