「柔道とテコンドーの区別もできないのか?」失態続きのパリ五輪組織委員会がまたも表記ミス「正当な抗議で是正することが重要」【パリ五輪】
選手村の運営や審判問題など様々な話題が起こるパリ五輪で、今回は国際オリンピック委員会(IOC)がまたも表記ミスを起こしていたことがわかった。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック IOCは7月31日(日本時間)に、五輪公式SNSにテコンドーに関する動画を公開したが、この動画のキャプションに掲載されたタグには、「Taekwondo」(テコンドー)ではなく、何と日本の国技である「Judo」(柔道)と記載されていたという。 今回の出来事を報じた韓国メディア『スポーツソウル』によれば、同動画はコメントでネットユーザーからの抗議が続くと、IOC側の表記は正確な「Taekwondo」に修正されたとされる。 テコンドーは韓国の国技であり、格闘技、相手の攻撃から身を守るための護身術でもある。約1200種類の足技、2000種類の手技で構成されるなど、非常に奥深い側面もある。世界の競技人口は7000万人を超えるともいわれ、「足のボクシング」といわれるほど、スピーディーな足技が特徴。同競技は2000年シドニー大会から五輪では実施されている。 このように日本の国技である「柔道」とはまったく成り立ちからして違うこと、何より他国の国技と間違われたとあって、今回の表記ミスには韓国内でも話題が沸騰しているという。 同メディアによれば、IOCの投稿にはさまざまな抗議コメントが殺到する中、「五輪公式アカウントは柔道とテコンドーの区別もできないのか?」「信じられない」と呆れた反応を示す声も。 そもそも今回のパリ五輪においては「表記ミス」が続出していることも韓国国民の怒りを増す要因ともなっているようだ。 手始めがまず、開会式で韓国を「北朝鮮」と紹介したこと。あまりにも大きな間違いにすぐさまIOCのトーマス・バッハ会長が韓国のユン・ソンニョル大統領に電話で謝罪したとされる。 また、フェンシング男子サーブル個人戦で金メダルを獲得した「オ・サンウク」は「オ・サング」と誤表記されたという。 ほかにも男子バスケのプエルトリコ対南スーダン戦では、試合前の南スーダンの国歌演奏で「スーダン国歌」が流れたりなど、"ミス"が続いているとあって、各国が不満を募らせている。 『スポーツソウル』によれば、今回のミスを指摘したのは誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授と紹介されている。 ソ教授は今回のIOCの表記ミスに関して自身のSNSなどを通じて問題の画像を投稿するとともに、「このような状況のなかで、我々が非難と怒りだけをするのではなく、正当な抗議を通じて是正することがより重要です」と冷静に意見を述べている。 4年に1度のスポーツの祭典は世界各国から注目を集め、このために選手も厳しい練習に耐え、晴れ舞台に臨む。一点の曇りもない組織運営は難しいことだが、少しドタバタが続いているようだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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