大分市高崎山のサル、5年連続で過去最少を記録 24年調査、昨年より37匹少ない計885匹
大分市は、昨年11月に実施した市高崎山自然動物園(同市神崎)のB、C群に属するサルの個体数調査の結果を発表した。昨年より37匹少ない計885匹で、5年連続で過去最少を記録した。 調査は11月21日から27日までの5日間に、寄せ場の往来ルートに調査員が横一列に並んで各個体の年齢や性別を記録する方法で実施。1971年以来の最少を更新した。 B群は584匹(前年比59匹減)、C群は301匹(同22匹増)。そのうち両群の0歳は143匹で、昨年より21匹増えた。高崎山管理センターは「B群の減少は死んだ個体が多いとみている。C群は1匹当たりの餌の量が増えたことで出産数が増えたのではないか」と分析している。 高崎山管理委員会は、サルや山の自然環境の適正な保存・管理するため、1200匹以内(2019~24年度)という目標値を設定している。直近6年間の結果を踏まえて、来年度からの目標値を検討する。 同センターは「今後も群れの動向を注視しながら、給餌量の調整や避妊措置を進めたい」と話している。