『おぎやはぎの愛車遍歴』荒川健のカーデザイン講座 プロの着眼点におぎやはぎも感嘆 ジウジアーロによる名車も丸裸に
11月23日(土)放送の『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』(BS日テレ 午後9時~9時54分)は、「荒川健のカーデザイン講座」を送る。 【写真】おぎやはぎ、今井優杏、荒川健さん 今回は、ユーノス500などを手掛けた日本を代表するカーデザイナー・荒川健さんが再登場し、意外に知らないカーデザインについて深掘りする。荒川さんは、人生初愛車というマツダ ルーチェで登場。「こんなかっこいいクルマを乗ってるんだと、威張りくさってましたから」と、当時のイケイケぶりを振り返る。 荒川さんは、多摩美術大学を経て、1975年に三菱自動車に入社。「合理的な形でないと、新しくデザインする意味がないんじゃないか」と大いなる野心を持ってクルマの世界に飛び込んだ。39歳でマツダにヘッドハンティングされ、デザイン主査、チーフデザイナーとして活躍。ユーノス500は、名匠・ジウジアーロにデザインを絶賛された自慢の1台だ。番組では、ユーノス500をはじめ、荒川さんが手掛けたクルマたちが登場。プロならではの着眼点に、おぎやはぎも「カーデザイナーの言うことは全然違う」「そんなとこ、見てなかった」と新たな発見の連続。 ユーノス500のアピールポイントは「雲の映り方を見てください」。車体に反射した雲が、その美しさの証だという。数々の名車を見てきたおぎやはぎも目からウロコの解説。名匠に高く評価された1台だが、荒川さんにはちょっと心残りな部分があり、赤裸々に告白する。ところが、当時のジウジアーロの称賛コメントが紹介されると、小木博明が思わずツッコミ。その理由とは。 荒川さんが愛してやまない、ジウジアーロのデザインによる名車たちも紹介。中には、荒川さんがデザイナーを目指すきっかけになった1台も。滑らかな流線型が特徴的なイタリアのスポーツカー。やはりポイントは、光の当たり方だった。「えも言われぬ反射の流れの美しさが、これだけふくらんでいるとケタ違いに素晴らしい」と賛辞を並べる。 数々のジウジアーロ作で「この1台」と絞ったのは、芸術的なCMでも話題になり、カーデザインの可能性を飛躍的に広げた国産車だという。「もしなかったら、ただのファミリーカー」という1台を劇的に変化させた、魔法のような匠のデザインテクニックとは。とことん合理性にこだわる荒川さん。最後に残した一言には、カーデザインに生涯を捧げた男の信念が詰まっていた。
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