【パリ五輪2024】バスケ準々決勝カナダ対フランスを予想 ベスト4に向けての展望
カナダ対フランスの注目ポイント:ビクター・ウェンバンヤマとルディ・ゴベアのツインタワー
ペリメーターではカナダにアドバンテージがある。一方で、フランスには文字通りの「大きい」アドバンテージがある。 理論上、ウェンバンヤマとゴベアのフロントコートコンビは恐ろしい。だが、グループフェーズでのゴベアの役割が明らかにしているように、彼らはフロア上で最もフィットしているわけではない。 前回の強化試合で対戦した際、カナダはブルックスがウェンバンヤマにつき、10インチ(約25センチ)の身長差がある相手に対し、強さと守備の直感を生かしてインパクトを残した。日本との試合でも、フランスはゴベアとウェンバンヤマのインサイドでの存在感を生かせなかった。 カナダがフランスにとって難しくする可能性はある。ペリメーターでの強さが彼らに有利に働き、ゴベアとウェンバンヤマをリムから引き離して、難しい状況に追い込むことができるからだ。ウェンバンヤマはそういった状況でもより柔軟であることを証明しているが、ペイントから引き離すことで、世界最高級のリムプロテクト能力を奪うことになる。 序盤にビッグマンでブルックス、パウエル、その他のカナダの選手をファウルトラブルに陥らせようとしたら、事態はフランスに有利に働くかもしれない。観客の後押しが助けになるのも確かだ。ただ、それだけでは足りないだろう。 カナダのジョルディ・フェルナンデス・ヘッドコーチは、大会を通じて素晴らしいゲームプランを見せてきた。そしてこの対戦でも彼は再び試されることになる。ビッグマンの差を埋めるためには、ある程度のクリエイティビティーが必要となるはずだ。
Gilbert McGregor、坂東実藍 Miran Bando