藤井聡太八冠が棋聖戦第1局で山崎隆之八段に勝利 最年少永世称号へ1勝
将棋の藤井聡太棋聖=竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、王将との八冠=が6日、千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」で指された第92期棋聖戦五番勝負第1局で挑戦者の山崎隆之八段に勝利し、最年少永世称号へ好発進となった。 棋聖4連覇中の藤井は本シリーズを制すると棋聖5連覇で永世棋聖の称号を手にする。永世称号獲得の最年少記録は1971年に永世棋聖を獲得した中原誠十六世名人が持つ23歳11か月。7月生まれで現在21歳の藤井が今回永世称号を獲得すると53年ぶりに記録を更新することになる。 本局は振り駒の結果、山崎が先手に。相掛かりから互いにじっくり駒組みを進める穏やかな出だしとなった。 独創的な手を指すことで知られる挑戦者の山崎が時折、はっとする手で持ち味を出したが、王者は動じず。終盤の斬り合いでは藤井が鋭く攻め込み、決めきった。 棋聖戦第2局は17日、新潟市で行われる。 現在、叡王戦五番勝負も並行して行っている藤井。伊藤匠七段との叡王戦はフルセットまでもつれ込んでおり、第5局は20日、山梨県甲府市で指される。
報知新聞社