華やかに着飾って 長野県阿智村 49人参加し「はたちの集い」
長野県阿智村の「はたちの集い」が3日、同村駒場の村中央公民館で開かれ、本年度の対象者63人のうち49人が出席した。振り袖やスーツなど華やかに着飾った二十歳の若者たちが仲間との再会を喜び合い、人生の節目にあたって大人としての自覚を再認識した。 式辞で熊谷秀樹村長は「飯田下伊那ではリニアや三遠南信道といった国家的なプロジェクトが計画され、大きく飛躍するチャンスがある」と強調。「南信州を支えていくのは若い皆さん。どんな形でもいいので村を支えて」と呼び掛けた。吉田哲也議長は「美しいふるさとの将来のため、これまで築いてきたコミュニティーを引き継いでいってほしい」と期待を寄せた。 出席者代表の女性(20)が家族や地域に感謝を述べ、「社会人としてそれぞれの立場で責任ある行動を取り、若さと情熱を注いで全てのことに努力する」と宣誓。参加した男性(同)は「これからも素晴らしい村で育ったことを誇りにして社会に貢献し、その魅力を次世代に伝えていきたい」と答辞を述べた。 同村のはたちの集い(旧成人式)は毎年5月の大型連休に合わせて開催。式典後には記念行事が行われ、出席者は楽しいひとときを過ごした。村は村内で駆除されたシカの革を使った名刺入れを出席者全員に贈り、門出を祝った。