縦型ショートドラマが熱い 西内まりや&いずみかわみほの主演作に熱視線/芸能ショナイ業務話
最近、縦型ショートドラマが熱い。インスタグラムやフェイスブックで広告としてダイジェスト版がアップされて何だろうと思っていたが、中国や米国ではメジャーなコンテンツとして人気を博しているという。 10月1日に配信された女優、いずみかわみほ(26)の初主演ドラマ「大富豪のバツイチ孫娘」(全83話)は、中国の市場調査会社・DataEyeの人気ランキング・日本語部門で10月に月間1位、11月に2位を記録。大富豪の孫娘が正体を隠しているがゆえに継母や敵視する女性から責められたり、夫から酷い言葉を投げかけられたりする物語は、1970~80年代に強烈な個性を持ったキャラクターやインパクトある演出やせりふ、目まぐるしい展開で若者たちを虜にした大映ドラマを彷彿とさせる。 いずみかわはショートドラマの魅力について「展開が早くて話の切り替わりの部分で視聴が終わるので次の展開が気になる。敵対する女性とのバトルなど関係性もはっきりしているので見やすいと思う」と分析した。 一方、西内まりや(30)の8年ぶりドラマ主演作「殺せなかった妻」(全55話)が12日に配信スタート。ビジネスに手腕を発揮する良き夫(笠松将)が実は秘書と不倫を繰り返し、財閥を乗っ取るために妻(西内)の殺害を企てるサスペンスで、殺されかけても死なない妻を演じた西内は「ショートドラマならではの早い展開で、その世界観にハマっちゃうと思います」と力を込める。 スマートフォンの縦画面に合わせて作られた縦型ショートドラマは1話当たり1、2分と隙間時間に気軽に楽しめ、1話約1元(約21円)程度と手に届きやすいことから中国で若者を中心に爆発的な人気に。劇的なストーリー展開やテンポの速さが特徴で短時間で視聴者を引きつけ、制作コストも低いことから新規参入が急増している。 中国の調査会社によると、昨年の市場規模は約374億元(約7900億円)に上り、2027年には1000億元(約2兆1120億円)を突破する見通しという。 日本でも「TikTok上半期トレンド大賞2024」で「ショートドラマ」が大賞に選ばれ、ショートドラマアプリ「UniReel」「タテドラ」などが立ち上がり、民放各局でもショートドラマ制作を強化するなど広がりを増している。新たなコンテンツとして日本での今後の展開に注目だ。(納村悦子)