首相、靖国神社参拝を見送りへ 秋季例大祭、10閣僚対応示さず
石破茂首相は、靖国神社(東京・九段北)で17~19日に行われる秋季例大祭に合わせた参拝を見送る方針を固めた。関係者が11日、明らかにした。閣僚では6人が閣議後の記者会見で「参拝の予定はない」と明言。林芳正官房長官ら10人が「適切に判断する」と述べるにとどめた。 林氏は会見で、首相や自身の参拝や真榊と呼ばれる供物を奉納するかどうかを問われ「首相が適切に判断することであり、私も同様だ」と述べた。 参拝しないと明らかにしたのは阿部俊子文部科学相、斉藤鉄夫国土交通相、平将明デジタル相、伊藤忠彦復興相ら。村上誠一郎総務相は「参拝はそれぞれの価値観と関係すると思うが、公の立場にあるときは慎重にすべきだ」と指摘した。 対応を明示しなかったのは牧原秀樹法相、加藤勝信財務相、福岡資麿厚生労働相、城内実経済安全保障担当相ら。 他に中谷元・防衛相は「哀悼の誠をささげるのは当然だ。参拝は適切に判断する」と述べる一方、例大祭期間中は海外出張のため参拝しないと説明した。