〔東京外為〕ドル、157円台前半=日銀会合の結果公表控え強含み(14日正午)
14日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとのムードが高まる中、1ドル=156円台前半で強含んでいる。正午現在は157円32~33銭と前日(午後5時、157円26~27銭)比06銭の小幅ドル高・円安。 前日のニューヨーク市場では、朝方に発表された5月の米卸売物価指数(PPI)の低調な結果を受け、米長期金利が低下。日米金利差の縮小を意識したドル売り・円買いが優勢となり、156円50銭台に下落した。ドル売り一巡後は157円20銭台まで切り返したものの、中盤に長期金利が再び低下。ユーロ売り・円買いも入り、ドルは156円60銭台まで水準を切り下げた。終盤は、主要株価指数が落ち直したことで157円前後まで値を戻した。 こうした海外市場の流れを引き継ぎ、この日の東京時間は157円10銭台でスタート。実質的な五・十日のため国内輸入企業によるドル買い・円売りが優勢となった。また、政策決定会合の結果公表や植田和男総裁会見を控え、ポジション調整の円売りも出た。ただ、その後は、決定内容を見極めたいとの思惑が広がり、結果待ちの状態となった。 市場では「国債買い入れの減額について議論が行われることは織り込み済み」(外為仲介業者)との声が多く、「減額幅をどの程度明確に示すかや、追加利上げについて言及するかに注目が集まる」(大手銀行)との声が聞かれた。 ユーロは朝方に比べ対円で上昇、対ドルで小動き。正午現在、1ユーロ=169円00~03銭(前日午後5時、170円05~09銭)、対ドルでは1.0742~0743ドル(同1.0814~0814ドル)。