【特捜部が捜査】「働いていたことは事実です」…広瀬めぐみ参院議員の秘書給与詐取疑惑で、公設秘書がついていた「嘘」
なぜ公設第二秘書は昨年8月に辞めたのか
――リモートの時は遠野で働いていたんですか? 「そうですね」 ――リモートではどんな仕事をしていたのでしょうか。 「業務に関しては私の口からお答えできないので……。働いていたことは事実です」 ――秘書業務をされていた時は不動産業務はしていなかったのでしょうか? 「いえそんなことはないです」 ――兼業のような形でやっていたのですか? 「そうですね」 ――公設秘書の給与は満額ご自身で受け取っていましたか? 「もちろんです。国から満額、通帳に振り込んでいただいていました」 ――なぜ広瀬事務所を辞められたのでしょうか。 「不動産の仕事が回らなくなってしまったからです」 しかし、取材によれば、B氏が勤務実態のない秘書であることは明らかだった。 さる関係者によれば、 「Bさんが秘書をやっているのは知らなかった。事務所に挨拶で顔を出しますけど、旦那さんだけで見たことはありません」 と言うし、別の関係者もこう語っていた。 「え、Bさんが秘書になってたんですか。それは私、初めて聞きましたね。あんまりお見かけしたことはないです。少なくとも平日は見たことがありません。Aさんは不動産業をBさんに任せていたはずですよ」 さらに問題なのは「なぜ公設第二秘書のB氏は昨年8月に辞めることになったのか」である。B氏は不動産の仕事を理由に辞めたと語ったが、本当にそうなのだろうか。「週刊新潮」が岩手県を取材したのは昨年7月からだった。A氏とB氏には「週刊誌が取材をしている」という情報が耳に入った可能性は極めて高く、そのリスク回避のために辞めさせたと見られる。広瀬氏が秘書給与詐取を隠蔽しようとしたことが濃厚なのだ。 デイリー新潮編集部
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